会社の清算手続きに人格を考える
昨日、依頼をいただいた会社の清算結了登記を申請してきました。
クライアントと法務局に同行して書類を提出、後日閉鎖登記簿謄本を確認するまでが私の仕事です。
昨年9月に「解散及び精算人選任登記申請書」を提出、債権債務の整理をして今回の申請で完了となる(※税務処理は別)わけですが、改めて「法人格」について考える良い機会となりました。
会社は法人格を有しています。
言葉通り、法により与えられた人格です。
社長のワンマン経営の会社であっても、会社は会社の人格を有しているのです。
私のように法に携る人間はもちろんそのことを承知していますが、ともすれば人格を軽視しがちです。
見栄や節税で会社を設立する人も多いと思いますが、それはそれとして、設立したら責任を持って人格を考えるべきです。
会社の成長を見守り、そして会社が役目を終えたら臨終(清算)に立ち会うべきです。
それが人格を与える(設立)者の責任ではないかと考えます。
昨今は自分の子供でさえ、人格を無視して虐待をする親が増えています。
痛ましい事件が後を絶ちません。
もちろん私人(人間)の方が法人より大事ですし、私人を育てることが何より優先されますが、余力のある方は法人の成長についても考えていただきたいと思います。
きちんとした法人格の認識が、コンプライアンス(法令順守)にも繋がるのではないでしょうか。
仕事を通して、原則を知ることの重要性を考えてみました。
自分自身への戒めの意味もこめて。。。
今日も天気は快晴、張り切って始動します
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