6月3日のブログで「セブン-イレブンに労組誕生」の話題に触れました。
フランチャイズシステムで大事なのは信頼関係です。
ただそれが言いたいだけですが。。。
最近ブログへのアクセスが増加しているので、この問題の根幹について私見を披露させていただきたいと思います。
【結論】不良品(廃棄)負担は本部と加盟店で折半するべきと考えます。
私は法律家ですが、争い事で法律は最後の手段です。
大事なのは“人対人”
そして“心対心”だと考えます。
対話(コミュニケーション)による解決が望ましいのです。
さて、一連のセブン-イレブン記事(値引き制限→加盟店による労組結成)のそもそもの問題は何でしょうか?
それが加盟店の100%不良品負担です。
これまで問題にならなかったのは、大きく2つの理由によるものと思います。
①時代が右肩上がり(加盟店の売上増加)。
②OFC(店舗指導員)の加盟店フォロー。
これが崩れてきたために、問題が顕在化してきました。
(昔から問題がなかったわけではないのです。)
加盟店とOFC(オペレーション・フィールド・カウンセラー)に温度差があるのです。
不良品リスクを恐れて発注をためらう加盟店と、リスクがないために商品売り込みに特化するOFC。
(もちろん個人差もありますが。)
発注が弱ければ、売上が伸びない―――こんなことは誰でもわかっています。
それでもリスクの有無が両者を隔てているのです。
ところが、不良品の加盟店負担は契約事項。
不良品を原価に算入できないのは、会計処理上一般的ではありませんが、この契約自体に問題はないと私は考えます。
ただしそれは、本部と加盟店の信頼関係のうえで。
最近の本部対応に不信を募らせた加盟店側が、商品の値引きに動き出しました。
値引きして売った方が、不良品にするより加盟店側にはメリットが大きい(不良品の負担が実質上本部に移行する)のです。
極端な例でいうと、お弁当を1円で売ると、その仕入れ金額は原価に組み込まれますが、不良品ではそのまま加盟店負担となります。
※度を過ぎると詐欺的と思えますが…
値引き制限の争いは、本来の不良品負担問題を法律的に解釈したに過ぎないのではないでしょうか。
もっと本質で話し合うべきなのではないでしょうか。
私は現在でもセブン-イレブンでお中元/お歳暮をお願いしています。
それがフランチャイズシステムの当り前と教わってきましたから。。。
でも最近の本部社員は、加盟店で買わない人が多過ぎます。
加盟店の窓口であるOFCでも、担当店で買わない人がいるくらいですから。
もちろん強制することはできませんが、自分のお店で買わない人、自分のお店に一生懸命でない人のことを、誰が信用するでしょうか。
繰り返しますが、大事なのは“人対人”“心対心”
給与は給与ではダメなのです。
お客様のおかげで、オーナー様(加盟店経営者)のおかげで、給与は支払われているのですから。
もっと加盟店を好きになりましょう。
そして本部社員ももっと加盟店を利用しましょう。
不良品の折半は、実はかなり難しいと思います。
他の問題も生じる可能性が高いですから。
でも、こんな時代だからこそ、痛みを分かち合い、互いに血を流す覚悟が必要だと思います。
それが将来のフランチャイズシステムの発展に繋がるのではないでしょうか。
「行政書士佐藤誠事務所」は正義の味方です。
正しいこと正しい、間違っていることを間違っていると、きちんと言える人間でありたいと思っています。
へんてこなブログになってしまいましたm(_ _)m
あくまでも私見ということで。
熱苦しく感じた方がいらっしゃいましたらご容赦を
最近のコメント