男は器で会話する
私は「男は器で会話する」生き物だと思うし、そうあるべきと考えています。
私がこの考えに至ったのは、20代の後半、㈱第一臨床検査センターの大谷喜一社長(現在は㈱アインファーマシーズ社長)とお会いした時でした。
当時の第一臨床は店頭公開を果たし、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長の会社、大谷氏は同社を指揮する注目の若手経営者、私はメインバンクである北海道拓殖銀行の担当者。J支店長に随行して大谷社長と面談したのですが、大谷社長に新入行員程度の認識をいただいたのを覚えています。当時行内において私は若手→中堅の扱いであり、J支店長は私を気遣い「失礼だなぁ。」と言ってくれたのですが、私はただ大谷社長の迫力に圧倒され、度量の違いに感動すら覚えました。
そして、理解したのです。
「男は器で会話する」
男でありながら、器で会話できない人は寂しい人です。
地位や役職、貧富、老若等の相対評価ではないのです。
私は大谷社長の肩書ではなく、信念・生き様にそのことを教えていただきました。
以来私は、相手を器で見るように心掛け、そして自分の器を大きくするよう、磨くよう、精進しています(その成長は情けないほどゆっくりとしたものですが…)。
私は器の構成要素に「可能性」も含まれると考えます。
ですから、自分より若い人と意見交換することも好きです。大谷社長のおかげで、(少しは)自分の視野が拡がり、分け隔てない付き合いのできる相手が増えたことに感謝しています。
これからも器を意識して、(可能性は低いながらも)いつか大谷社長と再会する日が来たときに、後悔しない自分でありたいと考えています
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